2016年2月6日(土)に遂に上映が開始された「コードギアス 亡国のアキト」最終章 愛シキモノタチヘ。
物語は最終章を迎えたが、ファンの関心は尽きることがない。
そこで制作を終えたスタッフ、キャストが集い、5夜連続でスタッフトークショーを開催する運びとなった。
ここでは各回のミニレポートをお送りする。
※敬称略
最終日となる5日目は趣向を変え、スタッフがファンと一緒に上映を観ながらコメントする生コメンタリー形式で行われた。登壇したのは監督の赤根和樹、キャラクターデザインの木村貴宏、総作画監督の島村秀一。1日目のメンバーが再び登壇し、作品の設定解説なども織り交ぜながら、1日目には語りきれなかった作品の魅力や見どころを語った。
本編を観ながらということで、中世をイメージしたというナイトメアの攻城戦や、3Dで描かれたナイトメアの細やかな遊び、終盤のシンの表情、そして演技の変化などなど、この5日間で各セクションのスタッフ・キャストが語っていた見どころが一つ一つ拾われていく。そんな中、シンとジャンの最後の場面で監督は「ジャンの上に雪が積もっているのが哀しくていいなと感じています。そしてここのシンのシーンの意味合いも、考えてみてもらえると嬉しいなと思います」と語り、作品をより楽しむための問いをファンへ送った。
約4年をかけて完結を迎えた「コードギアス 亡国のアキト」。毎回好評のこのスタッフトークショーも最終日を迎え、熱心に作品についてきてくれたファンへ木村は「赤根さんのフィルムは今日みたいに解説を聞いてなるほど!となる部分もる反面、観たままを感じろ!という面もありますので、キャラクターの感情などいろいろ感じてもらいながら、観て頂いた方それぞれで考えて頂けたらなと思います。皆さん本当にありがとうございました」、島村は「企画の立ち上げから関われて本当によかったなと思います。自分もアキトやレイラの物語をもっと見てみたいなと思いますので、またそういう機会があれば皆さんと一緒に楽しめるといいなと思います。ありがとうございました」と語った。
そして最後に亡国のアキト全5章の総括を求められ、赤根監督は「アキトやレイラ達を設定して世界を決めて動かしていくっていう事に対して、コードギアスシリーズの一つとしてやっていくプレッシャーがかなり強かったんですけど、やり終えてみて、コードギアスシリーズのはじっこには辿り着けたかなと思います。レイラやアキト達が自分の中ではとても可愛いキャラクターになって、やった甲斐があったなと思います。この5日間、観客の皆さんと一緒に顔を見合わせながら話せたことが一番記憶に残っていますし、とても楽しかったです。今日もこうしてたくさんの方が集まってくださって、いろいろお話しましたが、楽しんでもらえたらよかったなと思います。どうもありがとうございました」とコメントし、会場は大きな拍手に包まれ、スタッフトークショー5日目の幕を閉じた。
亡国のアキトシリーズはそのキャストの豪華さも魅力の一つである。そこで4日目のテーマは「キャスト」と題し、キャスト陣を代表して最終章でも圧倒的な存在感でシンを演じあげた松風雅也を招き、監督の赤根和樹、プロデューサーの河口佳高らと共に、アフレコでの様子や、配役決定までのエピソードなど、完結した今だからこそ話せるトークを繰り広げた。
サービス精神旺盛に序盤から軽快かつスレスレなトークで会場を沸かせる松風に監督も「松風オンステージだね」と楽しげにコメントしつつ、司会からの「なぜシンに松風を起用したのか」との問いには「コードギアスという絶大な人気作の続編をやるわけだから、今までの自分の作品の中で感じた最高の役者さんたちのなかから当てて行こうと考えた。特に松風君には過去に主役もお願いしていて、それから時を経て、人間の性(さが)、怒り、哀しみ、迷い、そういうすべてのものを表現できる役者さんだなと思ったのでお願いした」と打ち明け、松風への絶対の信頼を語った。
松風もシンというキャラクターを振り返り「実は僕はシンを一度も狂っていると感じたことはないんです。シンには持てるスキルの全てを注ぎ込んだつもりですけど、気がふれているとか気持ち悪いといったアプローチは一度もしていないんです。シンは本当にストレートなんです」と、自身の中のシンのイメージや演技について熱く語った。
まさに語りつくせないトークショーはあっという間に終わりの時間を迎え、最後に司会から1日目にキャラクターデザインの木村が「シンは作画が難しかった。イケメン過ぎるから」と語っていたと聞いた松風は「嬉しい!」と感激。会場に集まったファンへは「世界に誇れる作品と、それを見に来て下さる皆様の二つが重なって初めてこの場と言うミラクルが出来る訳で、そこに一緒にいられてとても幸せだなと感じています。今後とも亡国のアキトをよろしくお願いします!」とコメントし、終始笑いの絶えないトークショーは幕を閉じた。
最終回5日目(2月19日)はスタッフによる生オーディオコメンタリー。
監督の赤根和樹、キャラクターデザインの木村貴宏、総作画監督の島村秀一が登壇予定。
折り返しとなる3日目。テーマは「メカデザイン」と題し、コードギアスシリーズにてランスロットに代表されるナイトメアフレームのデザイン原案を務める安田朗を招き、監督の赤根和樹、プロデューサーの河口佳高が登壇して、ナイトメアフレームというコードギアスを語る上では絶対にはずす事の出来ないファクターについて語った。
冒頭、最終章の感想を求められた安田は「凄くゴージャスな出来ですよね。アトラクションあり、ハッピーエンドありと。特に僕はメカ担当なので、『いいのかな、こんなにゴージャスにメカが動いて』と思えるくらい嬉しい気分になりました」と、メカアクションを絶賛した。
トークはヴェルキンゲトリクスの独特なデザインの槍の話に移り、安田が描いたラフデザインに初めは監督らも困惑したものの、赤根監督は「実際に絵にして動いてみると物凄い存在感で、今やヴェルキンゲトリクスの一つのキービジュアルになったよね」とコメントした。また、最終章劇中のナイトメアフレームによる攻城戦にも触れ、安田は「ナイトメアは4~5メートルの大きさなので、ロボットモノなのに城の方がはるかに大きいというのはめったにない映像なので感動しましたね」と、ナイトメアフレームの設定ならではの見所を語った。
最後に安田は「このトークショーに毎日来てくれている人がたくさんいらして、ということはきっとずっとアキトに付き合ってくれたということで、すごく感動しました。長い間ありがとうございました」とファンへメッセージを送り、3日目の幕を閉じた。
4日目(2月18日)のテーマは「キャスト」。
シン・ヒュウガ・シャイング役の松風雅也、監督の赤根和樹、プロデューサーの河口佳高が登壇予定。
「亡国のアキト」を語る上で、3DCGで描かれるナイトメアフレームのメカアクションも見どころの一つであることは本編をご覧になったファンであれば賛同を頂けるだろう。そこで2日目のテーマは「3DCG」と題し、監督の赤根和樹、3DCGアニメーションディレクターの井野元英二と佐藤号宙が登壇して、スタッフトークでもなかなか聞く事の出来ない3DCGならではの制作話や映像での役割について語られた。
「亡国のアキト」ではナイトメアフレームの他にも、街や森、ヴァイスボルフ城など背景にもふんだんに3DCGが盛り込まれており、第1章から最終章までの制作を振り返っての感想を聞かれた井野元は「20年ほどアニメに携わってきましたが亡国のアキトが一番大変だったかもしれません(笑)。そのくらいの作品になっていますので、第1章から最終章まで楽しんで頂けると嬉しいかなと思いますね」と制作時の苦労と共に作品への自信を語った。佐藤は「もともとコードギアスが好きだった中で亡国のアキトに携わることになり、第1章の森のシーンでナイトメアが四足歩行で移動する部分を作った時に、今までにないナイトメアが出来たなと感じました。そこが自分自身で印象に残っているシーンですね」と自身の制作を振り返った。そんな3DCGスタッフに赤根監督も「こんなに忙しいのに彼らは時々細かい“遊び”を入れてくる。最終章でもショルツ(三剣豪の一人)がナイトメアでヴァイスボルフ城へ突撃する際に、サザーランドが何機か付いていくが、そのうちの一機か途中で木にぶつかって転んでいる(笑)。そういった遊びが本編中にいくつかあるので探してみて欲しい」とコメントし、忙しい中でも遊びを入れる粋な3DCGスタッフへの信頼を語っていた。
3日目(2月17日)のテーマは「メカデザイン」。
監督の赤根和樹、ナイトメアデザイン原案の安田朗、プロデューサーの河口佳高が登壇予定。
1日目のテーマは「キャラクター」と題し、監督の赤根和樹、キャラクターデザインの木村貴宏、総作画監督の島村秀一が登壇して、キャラクターの内面や作画スタッフならではの作画面のトークなど、多方面からキャラクターについて語られた。
司会から「作画の難しかったキャラクターは?」との問いに木村は「シンは難しかったかな。イケメン過ぎるから(笑)」と答え、島村も「描きやすいキャラクターはいなかったかなぁ(笑)」と答え会場から笑いが起こった。赤根監督が最終章終盤のシンの表情が見どころであることに触れると、島村も「第4章ではアキトの表情が険しかったが、最終章では入れ替わるようにシンの方が険しくなっていきますね」とコメントし、作画にて表現されているキャラクターの心情の変化や移ろいについて語った。
最後に会場に集まった熱心なファンに、木村は「最終章まで続けて観て下さったことに感謝します」、島村は「本当に長かったので最後までついてきてくださるのか不安もありましたが、こんなにたくさんの方が劇場に足を運んでくださって凄く感謝しています」、赤根監督は「本当に長い間お待たせしましたが、最終章まで観ていただいて感謝しています。スタッフ、キャスト、死に物狂いでやってきましたので、楽しんで頂けるといいなと思います」とコメントし、拍手の中、1日目の幕を閉じた。
2日目(2月16日)のテーマは「3DCG」。
監督の赤根和樹、3DCGアニメーションディレクターの井野元英二、佐藤号宙が登壇予定。
大ヒット上映中の『コードギアス 亡国のアキト最終章「愛シキモノタチヘ」』におきまして、
なんと!5日連続で声優キャスト、製作スタッフによる上映後イベントを実施いたします。
さらに、該当回をご鑑賞の方には、来場者特典として複製原画(全15種類)を3枚プレゼントいたします。
こちらのイベントへのご参加には専用のチケットが必要となります。実施日により実施劇場・登壇者・イベント内容等が異なりますので、下記詳細をご確認の上、お買い求めください。
イベント詳細