対談

前編 後編 「ナナリーinワンダーランド」に迷い込んで 後編 福山潤(ルルーシュ・ランペルージ)+名塚佳織(ナナリー・ランペルージ)

―アフレコの時に印象的だったことはありますか?

名塚 やっぱりロイドさんですね。TV本編でもインパクトありましたけれど、今回は一層(笑) 福山 本当、ロイドの叫びと、笑顔で人が殺せそうなセシルは秀逸でした(笑)。ちなみに、個人的にツボだったシーンは、ナナリーが“びっくりしながら、同じセリフを2回繰り返して突っ込む”というのをやるところですね。 名塚 ありましたね(笑)。 福山 名塚さんはマイク前だからわからなかったかもだけど、僕ら後ろで演技みながら「なぜ、ナナリーというキャラクターで、“同じセリフを繰り返すツッコミ”がギャグとして成立してしまうのか」と、どよめきが生まれてましたよ。 名塚 あれは、まるで間違えて印刷されたかのように、同じセリフが並んでいたんですよ(笑)。
こりゃ大変なセリフが来てしまった!!嬉しいけど、ナナリーでやるのは怖い…と思いました。アフレコ現場で誰も笑ってくれなかったら、この企画そのものダメになってしまう……。かなり不安でした。 福山 いやいや、あの突っ込み演技を聞いて、さすが某ギャグアニメで鍛えられたセンスはだてじゃない、って思いましたよ。あの後は、ほかの誰がなにか面白いことをやってもダメですよ。フレイア級のツッコミでしたよ(笑) 名塚 本当ですか?(笑)。 福山 本当ですよ(笑) 名塚 ありがとうございます。

―ほかに印象的な場面というと……

福山 詳しくは言えませんが、スザクとジノの「想像を絶する戦闘」ですかね。僕はああいうの、好きでしょうがないです(笑)。と同時に、ファンの方がどう受け止めるのか興味がありますね。 名塚 そうですね。収録時はみんなで笑いながら突っ込みましたが、 ファンの方からはどんな反応があるのか楽しみです。 福山 それで僕が思い出すのは『コードギアス』第一シリーズのSTAGE24・25の上映とか、『R2』の開始の時のイベントなんです。あの時、お客さんから漏れた「ええー!?」という声。あれが『コードギアス』らしさだとも思うんですよ。だから、そういうふうにお客さんに衝撃をあたえていくという点では『ナナリーinワンダーランド』も実に『コードギアス』らしい作品に仕上がってるんじゃないかと思いました(笑)。

―ファンの方にメッセージをお願いします。

福山 『ナナリーinワンダーランド』は、これまで『コードギアス』を応援してくれた方へのプレゼントのような作品なんですよ。だから、これで『コードギアス』を締めくくるんじゃなくて、続けて、今後控えている『亡国のアキト』を楽しみにするなり、TVシリーズを見返すなりしていただければと思います。これはあくまで“間食”なんで、これを“締め”にしなければ(笑)、いかようにでも楽しんでいただければと思います。 名塚 そうですね。「待望の新作」というよりは、スペシャルなおまけという作品ですよね。実は、パーティー向きの作品になっていると思うので、お友達とかと一緒に見てもらうと楽しいと思いますので是非試してみてください。 福山 あ、そうですね。全員初見で見たら、きっとおもしろいと思います。 名塚 そう、きっと楽しいですよ。

―ありがとうございました。