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――9月末で『コードギアス 反逆のルルーシュR2』終了一周年を迎えました。福山さんにとってこの1年はどんな1年だったのでしょうか。
○福山 まず『コードギアス』に出演していた2年間が、ものすごく濃い2年間だったんです。だから、『コードギアス』がなくなったこの1年は、忙しかったんですが、それまでとはちょっと時間のたちかたが違うような、不思議な感覚がありますね。 演じるキャラクターについても、ルルーシュをやらせていただいたことで、これまで僕にはオファーのこなかったような役柄がくるようになりました。クリエイターの方々の中でも『コードギアス』を見られていた方が多かったということを改めて実感しました。 ルルーシュとの2年間は、自分にとって限界に挑戦し続けた2年だったので、その経験を生かして新たな役柄を演じていければと思って挑戦したのがこの1年でした。
――最終回『Re;』を振り返ってみていかがですか?
○福山
視聴者の方も、ルルーシュの物語がどのような終わり方を迎えるかはいろいろ考えていたと思います。 僕も演じながら僕なりに考えていたんですが、僕の考えていたルルーシュの落としどころって、最終回の台本に書かれていることとそのまま同じだったんです。だから、ブレることなく、そのまま最終回を演じることができました。 ただ、演じ終えた時は、「やりきった!」というよりも、「なんとか無事に終えられた」という気持ちのほうが強かったです。 それまでの盛り上がりもあってみなさんから「どうやって終わるの」という期待も大きかったですから。 でも、ああいうラストつくっていただいたおかげで、僕の中でも『コードギアス』という作品にしっかりと幕を下ろすことができました。 ……最終回の後、いろんな方から「あのあとルルーシュはどうなったの?」というような質問をいっぱいもらいました。 それは僕もわからないですよ。僕なりの回答というか考えもないわけじゃないですが、それがその人の考えと同じということもないでしょうし、どっちが正解というわけじゃないですからね。見ている方が感じたことが正解ということでいいと思います。
――ルルーシュを演じた2年間で、福山さん自身が変わったことはありますか?
○福山 変わったことは……体がゴツくなりました(笑)。その前は僕、ひょろっとしてたんですよ。それが2年間の間、特に『R2』になってから上半身にやたらと筋肉がついたんです。ルルーシュを演じるときにそれだけ筋肉を使っていたんですね。 ほんとうにルルーシュは大変な役で、前シリーズのSTAGE8「黒 の 騎士団」以来、演説キャラになるわけですが、毎週、首の筋肉が切れるんですよ。
――首の筋肉ですか?
○福山
僕みたいにもともとハイトーンの声質の人間が、低い声を出しながら張り続けると、首の付け根あたりの筋肉をものすごく使うんです。テストの時まではなんとか保つんですが、本番はもう気力だけでそれをキープしていて。 だから「合衆国・日本!」なんて叫ぶと、首の付け根がブチブチブチッと(笑)。毎週毎週、筋肉を切って、それが直ってというのを繰り返していたら、首が3cmぐらい太くなってました。アフレコが筋トレになっていた人間って、僕ぐらいじゃないですかね(笑)。 この筋肉、『コードギアス』が終わったら落ちるかなと思ったら、落ちませんでしたね。『コードギアス』の“爪痕”が体に残っている気分です(笑)。
――今度のイベントについては、いかがですか?
○福山 まだ僕も、現時点ではイベントの具体的内容は知らないんです。一つ気がかりなのは……「キセキの誕生日」というタイトルで。 ルルーシュはああいう退場の仕方をしたキャラクターですから、どうやって出てくるのか、そもそも出ていいのか?(笑)、 そのあたりがすごく気になってます。でも次回の展開すら予想できなかった『コードギアス』のことですから、なにか一筋縄ではいかない仕掛けがあるのかな、と単純に楽しみですね。1年経ってこういうイベントが開かれるということは、ファンの方の熱気がまだ充分高いということでもあると思うので、当日はファンの方と一緒に楽しめるようにしたいと思っています。
――イベントを楽しみにしているファンの方にメッセージをお願いします。
○福山 漫画や小説の原作がない『コードギアス』がここまで盛り上がることができたのは、応援してくださったみなさんのおかげです。 僕も、改めての『コードギアス』の現場ですので、再び戦場に戻るようなつもりでステージに立ちたいと思っています。 毎週「これからどうなるの?」と思って見ていた感覚で、イベントがどうなるのか楽しみに待っていただければと思います。
――ありがとうございました。
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