第四世代の成果を受けて開発されたのが第五世代のサザーランドである。 同機は第三世代グラスゴーの発展型として開発され、具体的には近接戦闘への対応と機動性の強化に力が置かれている。 |
ブリタニアのグラスゴー開発成功は、世界的なロボット兵器開発のブームを巻き起こした。一方、グラスゴーはあくまでも戦車等の通常兵器との戦闘を念頭に置かれたものであり、「ナイトメアフレームもどき」ともいうべきロボット兵器との戦闘を想定はしていなかった。グラスゴーの基本技術は、多くのロボット兵器と比しても劣るものではなかったが、ブリタニア軍の優勢を揺るがないものにするには、ナイトメアフレームのさらなる性能面でのアップ・トウ・デートが求められたのだ。 |
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サザーランドにおいて、コックピットの居住性と生存性を向上させるという、近接戦闘への対応がとられたのは、上記のようなロボット兵器同士の戦闘という新たな状況へダイレクトに対応したためである。 また機動性アップのためスピナーの性能が大幅に向上され、超信地旋回(左右のスピナーを同速度で互いに反対に回転させることで、その場で機体の方向を変えること)が可能となった。この技術は、後に一部のグラスゴーへもフィードバックされている。 |
第二皇女コーネリアとその親衛隊が使用するグロースターは、サザーランドを改造したカスタム機という位置づけになる。対ロボット兵器ではなく、そこより一歩踏み込んで、対ナイトメアフレームと格闘を行うことを想定した改造で、このあたりは中華連邦やEU共和国のナイトメフレーム開発状況を反映しているものと思われる。 |
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