第四世代ナイトメアフレームの開発は、前述のガニメデの開発時期と重なって行われていた。 第3回で記したように第三世代ナイトメアフレームの特徴は、ナイトメフレームいう新たな兵器の存在意義を明確にした点にあった。それを受けてこの時期に一気に実用化が図られたのである。



ガニメデによる実験データに加え、実用化に伴うさまざまなトライアル&エラーの結果を反映させながら完成したのがRPI-11グラスゴーである。グラスゴーは日本占領作戦において圧倒的な強さを見せ、「ナイトメアフレームの時代」が到来したことを全世界に印象づけた。
グラスゴーはその後も、ブリタニア帝国の主力として各地の紛争で活躍し、幾度となく改修とバージョンアップを重ねていくこととなる。この後、開発されたナイトメアフレームはすべてこのグラスゴーから発展・分岐したものである。
警察用ナイトメアフレーム「ナイトポリス」や水中用ナイトメフレーム「ポートマン」、さらに日本側がコピーし改造した「ブライ」「ブライ改」「雷光」はすべて、この第四世代に属する。


ナイトメアフレームがどうしてこれほどまでに強いのか。それはあらゆる地形を踏破できる二脚を持つ、という部分が大きい。この二脚のおかげで、海岸から上陸し都市部を制圧するという一連の軍事行動を非常に迅速に行うことが可能になったのだ。それは複雑な地形を持つ日本占領でナイトメフレームが圧倒的優位を示したことからもよくわかる。

 
 


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